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価値は自分と他者の間にある

 先週の木曜日に「オブジェクト倶楽部2006夏イベント」に参加した。
 今回も多くの「気づき」と「元気」と「繋がり」を得ることができた。
 特に印象に残ったのは、平鍋さんがパネルディスカッションで言われた言葉。
 「価値は自分と他者との間にある」ということ。これには深く共感した。

 僕らは切り離された「個」として世に存在しているのではない。大きな「系」の中に、何らかの役割を担って存在している。(単なるパーツとしてではなく!)
 その中で、影響したり影響されたりして、日々の営みをしている。従って、価値は個の中に生まれるのではなく、他者や社会との関係の中に生まれるのだと思う。

 懇親会で、この件について平鍋さんと少しお話できたのだが、平鍋さんは「いかに優れた天才でも、他者との関わりの中で持てるものを出さないと価値は生まれないと思う。」という意味のことを言われた。まったく同感である。

 さて、ここで話は突然に変わるのだが、昨夜、映画「嫌われ松子の一生」を観にいった。娯楽作品としてたいへん楽しめたのだが、人生の価値についても深く考えさせられた作品だった。
 あらすじは、以下の通りである。
 東京で一人暮らしをしている主人公のところへ、突然、田舎の父が御骨を持って現れる。行方知れずだった姉(主人公の伯母)の松子が荒川の河川敷で殺害され、その弔いを済ませてきた帰りだという。その日にうちに田舎に戻らねばならない父に代わって、主人公は松子が一人暮らしをしていたアパートの整理をすることになる。
 松子はもともと人気者の中学教師だったが、ある事件をきかっけに学校をクビになる。その後は、ソープ嬢になったり、ヒモを殺害して服役したりと、不幸な一生を辿る。父はそのような姉のことを「つまらん人生たい」と、はき捨てた。
 主人公は、松子の部屋を整理したことをきっかけに、彼女と関わった人達から彼女の人生を知るにつれ、松子の人生が「つまらん人生」ではなく、極めて価値のある人生だったのではないかと思うようになる。

 「個」としては優れた人生であっても、他者との間に価値を生み出せていない生き方がある。
 その反対に、切り取られた「個」の人生としては大した価値がなくても、他者と間に優れた価値を生み出している生き方があるのかもしれない。

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Comments

中村さん

 初コメントさせていただきました!

私も「価値」という言葉自体の印象や意味の
視点が変わりました。

これは本当の「気づき」ですね。

Posted by: りんりん | 2006.07.05 at 01:34 AM

りんりんさんは、いろんな人達との間に、たくさんの価値を生み出していると思うよ。

Posted by: 中村文彦@めんたんぴん | 2006.07.05 at 08:18 PM

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