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リカバリー・マネジメント

 SIerの経営者に対して、PMOの役割として何を一番期待するかという質問をすると「火消し役」という答えが一番多いらしい。
 一方、PMOが最も力不足と感じているのも「火消し役」だそうである。
 どの企業も苦労しているのが良く分かる。

 実際、ソフトウエア開発プロジェクトの現場では、失敗プロジェクトが後をたたない。 個人的な意見としては、失敗プロジェクトの原因の多くは営業フェーズ(受注提案フェーズ)にあると思っている。従って、ここを改善しない限り(さらに言うなら経営的な姿勢を改善しない限り)、失敗プロジェクトはなくならないと思うのだが、デスマーチと化したプロジェクトを目の当たりにして、こんなことを評論家然として述べてもしょうがない。
 最も重要なのは悪の根を絶つことであるが、まずは生い茂った枝葉を何とかして刈り取らなければならない。

 失敗プロジェクトの対策として、安易に人員を投入することで乗り切ろうとする傾向があるが、多くの場合は傷口を広げるだけで効果的ではない。(場合によっては、一生懸命対策を講じてますよという顧客へのアピールでしかないこともある。)
 火のついたプロジェクトを鎮火させるのは、顧客やスポンサーを巻き込んで、思い切った対策を講じる必要がある。それをしないでおいて、プレッシャーや力づくで乗り切ろうとすると、多くのステークホルダーが不幸になってしまう。

 私も過去に何度か火消し役としてデスマーチプロジェクトに投入された経験がある。
 関係者全員が力を合わせることで、いずれのケースも何とか収束できたが、顧客も母体組織もプロジェクトメンバーも、それぞれにダメージを受けた。
 後から思えば、不適切な対策や行動も多々あり、反省点も多い。失敗プロジェクトのリカバリーは、まだまだ先達から学ぶべきことが多いテーマである。

 昨日に引続き自分が関係しているイベントのPRとなって恐縮だが、「PMシンポジウム2005」では長尾清一さんをお招きしてリカバリー・マネジメントの講座を開設している。
 「火消し」に苦労している方々には、是非聴いて頂きたい。

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Comments

久しぶりにお邪魔したら、始動されていましたね。
またこれから楽しみが増えました。

PMシンポも申し込みの締め切りが続出しているので、急がなくちゃ!ですね。
成功をお祈りしております。

Posted by: うえだ | 2005.08.16 at 02:57 PM

うえださん
コメントありがとう。ブログ、息切れしないように頑張ります。
シンポが終わったら乾杯だね。

Posted by: なかむら | 2005.08.17 at 12:42 AM

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