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2007年問題(自分は何によって知られたいか)

 先日、「ドラえもん」の主な声優さんたちが一斉に若手と交替するというニュースがありました。
 ベテランが後進に道をゆずったのですね。リスクや課題はあると思いますが、「ドラえもん」の長期戦略を考えた上での決断だと思います。

 ところで、世代交代や後進の育成は、どの世界でも大きな課題ですね。
 先日の「日経コンピュータ(2004年11月1日号)」でも、いわゆる「2007年問題」がテーマになっていました。

知られざる2007年問題
 
 私は、以前から、「若手はもっと年長者に学ぶべき」ということを主張しています。
 新しい技術だけを追いかけて、業界の先輩から学ぼうとしない若手には問題があると思っているからです。
 ただ、若手を育成するベテランの姿勢にも問題があると思っています。
 若手にとっては単なる自慢話にしか聞こえない話を、酒の席で聞かされても身にはつきません。
 「まだまだ若い奴らには負けない」という気持ちを持つことは悪いことではありませんが、相手より優位に立とうとする姿勢がある限りは、知恵や技術の継承はできないと思います。

 若手が学習すると同時に、自分自身も学習するのだと思います。
 若手を導くことは、自分自身も導かれることであると思います。
 若手を変えようとするのではなく、まず自分自身が変わることが大切だと思います。


 ドラッカーは、その著書の中で、「私の人生を変えた七つの経験」の一つとして経済学者のシュンペーターから得た教訓を紹介しています。(「プロフェッショナルの条件」106頁~107頁)


 経済学者として高名なシュンペーターは、ドラッカーの父親の友人でした。
 1950年の1月3日に、ドラッカーは彼の父とともに、シュンペーターを訪問したそうです。
 当時、シュンペーターは66歳で、ハバード大学で教鞭を取り、アメリカ経済学会の会長でした。
 むかし話を楽しんだ後、突然ドラッカーの父は、シュンペーターに対して、「君は、自分が何によって知られたいか、今でも考えることはあるかね」と聞いたそうです。
 その質問を受けたシュンペーターは大きな声で笑ったそうです。
 なぜなら、シュンペーターは、30歳の頃、「ヨーロッパ一の美人を愛人にし、ヨーロッパ一の馬術家として、そして世界一の経済学者として知られたい」と言ったことで有名だったからです。
 シュンペーターは、ドラッカーの父親の質問に、以下のように答えたそうです。
「その質問は今でも、私には大切だ。でも、むかしと考えが変わった。今は一人でも多くの優秀な学生を一流の経済学者に育てた教師として知られたいと思っている。」

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