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「ごんぎつね」と「自己責任」

 子供の学芸会が、もう直です。娘の学年は「ごんぎつね」をやるそうで、最近は、音読に付き合っています。
 久々に「ごんぎつね」の話を聴いて感じたのですが、この物語は「自己責任」がテーマになっていますね。
 「ごんぎつね」は悲しい結末です。
 娘に「ごんは、どんな気持ちで死んだんだろうね。」と訊いてみたところ、彼女は「嬉しかったと思う。」と答えました。
 「自己責任」を果たし、それを兵十に理解してもらった、ごんの充実感と満足感が、子供にはちゃんと伝わっているようです。

ごんぎつね

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成果主義とソフトウエア開発

 先日、『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』(城繁幸 著)を読みました。

 富士通における成果主義賃金制度(目標管理制度)失敗の内幕を、元人事部の著者が赤裸々につづった本です。
 単に暴露本と捉え、敬遠する方もあるかもしれませんが、成果主義(目標管理制度)導入の失敗事例として学ぶべき点がたくさんあります。企業の人事担当者には必読の書と言えるでしょう。

 あくまで、この本を読んでの感想ですが、富士通の成果主義失敗の原因は、
  ・成果主義導入の本来の目的を見失ってしまったこと
  ・従来のライン組織と序列構造を温存したままで成果主義を導入したこと
ではないかと感じました。

内側から見た富士通「成果主義」の崩壊

 成果主義導入の本来の目的は、社員のモチベーションを上げることにあると思います。
 モチベーション理論の中に、ハーツバーグが提唱した「動機付け・衛生理論」があります。これは職務満足と職務不満足に関わる要因はそれぞれ別であるとする理論です。
 例えば、「承認される」、「達成する」ことにより人は自己の職務に満足感を感じます。しかし、それらがなくても不満足になることはありません。これらの要因を「動機付け要因」と呼ばれます。
 一方「給与」、「作業環境」を良くすることよって不満足は解消されますが、満足感を得ることはありません。これらの要因は「衛生要因」と呼ばれます。

 人事考課には育成的側面と賃金評価的な側面があります。
 この二つのどちらに重きを置くかは、各企業の人事方針ですが、個人的には育成的側面に重きを置いた方が良いと思います。
 成果主義を単なる賃金評価制度として設計してしまうと失敗を招くことになります。


 また、あくまで個人的な意見ですが、ソフトウエア開発の現場に、ライン組織を前提とした成果主義、特に目標管理制度を持ち込むのは、不都合をともなうと考えています。

 多くのソフトウエア開発は、プロジェクトチームで遂行されます。
 優秀な一匹狼が集まっても成果は発揮されません。プロジェクトを成功させるのは、優秀で自律した個々人のリーダーシップと、お互いに信頼しあって力を合わせるチーム力が必要不可欠です。

 このような中では、個人の貢献を事前の目標設定や数値化で評価することは困難です
 もし、ソフトウエア開発の現場に目標管理制度を導入するのであれば、従来とはまったく違った発想で設計する必要があると思います。

■Amazon.co.jpブックストアで、『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』対するレビューを読む


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電子メール禁止日

 日経ビジネス(2004.9.13)「大量過ぎて仕事の邪魔?電子メールが消える日」と題してべりタスソフトウェアにおける以下のようなエピソードが紹介されています。

 べリタスのマーケティング担当副社長バートン氏は、大量に増える電子メールが仕事の効率を低下させていると考え、彼の部署においては毎週金曜日を電子メール禁止日にした。
 彼の出した指示は「金曜日に同じ部署の同僚に連絡する場合、内線電話を使うか、直接話すこと」というのもである。
 最初のうちこそ混乱はあったが、「従業員は数週間で規則に馴れ電子メールを送らなくても仕事ができるようになった。」
 また「直接言葉を交わし、よく歩くように」なり、その結果、「相手と直接話すよいうになったため電子メールによって引き起こされる混乱や曖昧さが解消され、プロジェクトの進捗が迅速になった。」

 この記事を読んで、約10年前に聴講した日経BP社主催のパネルディスカッションを思い出しました。モデレータが日経BP社の上村孝樹氏で、パネラーは大手企業の情報システム部長の方々でした。
 当時は電子メールの普及期で、「電子メールによってホワイトカラーの生産性が向上する」とか「電子メールを導入しないと時代の波に取り残される」といった内容でしたが、最後に一人のパネラーと上村氏の間で、以下のようなやりとりがありました。

パネラー「確かに電子メールは便利だけど、処理するメールの数が、どんどん増えています。このままではいつの日か電子メール処理に追われて、仕事ができなくなるのではないかと心配ですね。」
上村氏 「その時は、全世界同時に『いっせいの、せっ!』で電子メールを止めるしかないでしょうね。」


 私のところにも毎日たくさんのメールが届きます。私の場合、電子メールの処理に、毎日2時間以上使っているのではないかと思います。

 とは言え、『いっせいの、せっ!』で電子メールを止めることは、とてもできそうにありません。もはや電子メールがない世界に戻ることは困難です。
(誰か、必要なメールと不要なメールを瞬時に識別できるソフトウエアを開発してくれませんかねぇ。)

 また、電子メールがトラブルの原因になることは少なくありません。
 私の身近でも、面談で伝えるべきを電子メールで伝えて感情的な行き違いが発生しているケースはたくさんあります。
 非効率に感じられても面談中心のコミュニケーションに置き換えた方が良い場合が、たくさんあるように感じます。

 もしプロジェクトチーム内のチームワークが乱れてしまった時に、その原因が電子メールにあると判断されるなら、プロジェクトマネジャーは、ベリタス社にように電子メールの使用を制限しても良いかもしれませんね。

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「PMシンポジウム2004」完了

 「PMシンポジウム2004」を盛況のうちに終えることができました。
 企画責任者として、反省点は多々ありますが、基本的に成功プロジェクトだったと思います。来場の皆様、講演者の皆様、そして一致団結して活動したPMシンポ・プロジェクトチームの皆さんに、心から感謝です。

 今回、私はトラブル・プロジェクト支援のため、運営の仕事に最後まで参画できませんでした。
 また、シンポジウムの当日も、お客さんへの進捗報告と重なってしまったため、講演を聴くことができませんでした。本当に残念です。

 ただ、何とか懇親会には参加することはできました。一緒に頑張ってきた仲間達や講演者の方々と上げた祝杯は格別でした。

 PMシンポジウムに関して中尾英司さんが記事を掲載されています。是非、ご覧下さい。
 PMシンポジウム2004講演の舞台裏(1)

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久々の書き込み(お詫び)

 ニヶ月ぶりの書き込みになります。
 以前に少し書いたのですが、この間、大きなトラブル・プロジェクトの支援に入っており、ブログに書き込む時間的および精神的な余裕がありませんでした。

 トラブル・プロジェクトはようやく第4コーナーに、さしかかったところで。まだまだ完了していませんが、多少のゆとりが出てきました。
 今回のトラブル・プロジェクトを通じて得た「経験」や「気づき」を、メルマガやブログで皆さんに伝えたいと思っています。

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