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人間関係の窮地を乗りきる「哲学」

 先日、私のコーチであるUさんが本をプレゼントしてくれました。
 頂いたのは、鈴木義幸さんの『コーチングのプロが教える決断の法則「これをやる!」 』です。


コーチングのプロが教える決断の法則「これをやる!」


 とても読みやすい本で、一気に読んでしまいました。
 いろいろ参考になる点がありましたが、今回は以下の部分を紹介したいと思います。

人間関係の窮地を乗りきる「哲学」を

 人間関係がうまく構築できない人を見ると、どうやら人間関係が不安定になったときの哲学がないようです。急に怒り出した相手に慌ててしまったり、つれないそぶりを見せた人をただ遠ざけたり。
 それに対して、「人間関係ならまかせて」という人は、窮地を乗り越える「言葉と意味の連結」を持っています。私の同期のように、「一度つくった関係は、切らない」であったり、「誤解は、とことん話して解決する」であったり、「自分をおとしめる発言は、必ず撤回するようリクエストする」であったりと。

 私の周りだけなのかもしれませんが、SEには人間関係が不安定になった時にうまく対処できない人が多いようです。
 これを克服するには、何らかの「哲学」が必要なのだといことは、今まで思い至りませんでした。
 私の身近で人間関係に悩んでいるSEにうまくアドバイスできれば良いなぁと思いました。

 「ところで自分自身はどうなのだろう」と、しばし考えてみました。
 私の場合は、「ギャップ(誤解や食い違い)は、必ず解消する」です。

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上司に恵まれないSEのために-自分戦略策定マガジン
[No.038]プロジェクトを失敗させる秘訣(2004/05/17)

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■■□  [No.038]プロジェクトを失敗させる秘訣(2004/05/17)
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▼上司に恵まれないSEのために-自分戦略策定マガジン バックナンバー
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●はじめに

 このメルマガの読者の方々の大半は、SEの方々だと思いますが、今回は
趣向を変えて、情報サービス産業の経営者や事部長向けにお届けします。

 お届けする内容は、タイトルの通り「プロジェクトを失敗させる秘訣」で
す。プロジェクトの失敗に喜びを感じる経営者や事業部長は必読です。


●プロジェクトを失敗させるための経営方針

 プロジェクトを失敗させるのにまず大前提となるのは、経営の方針です。

 プロジェクトを失敗させるための経営方針にはさまざまなものがあります
が、一番効果が高いのは、「売上高至上主義」です。

 経営者や事業部長は、売上を上げることこそ組織が発展し存続するための
最大にして最終の目標と位置付ける必要があります。

 組織がどのような問題を抱えていようともプロフィットセンターのライン
マネジャーや営業担当者の尻を引っぱたいて、目標売上を達成することに注
力させましょう。
 組織内に存在するいかなる問題も、売上さえ上がればすべてが解決できる
ことを信念とし、それを組織内に浸透させましょう。


●プロジェクトを失敗させるための顧客選び

 プロジェクトを失敗させるためには、顧客選びが最大のポイントです。

 こちら側がいくら失敗のお膳立てをしても、顧客側に優秀なプロジェクト
マネジャーがいてはすべての苦労が水の泡になってしまうからです。

 ではどのような顧客を選べば良いかですが、以下のようなプロジェクトマ
ネジャーや窓口担当者がいる顧客がお薦めです。

 ・プロジェクトの真の目的が何かなどは、まるで考えない。自分の立場や
  視点に限定された利害のみを優先し、それを他のステークホルダーに押
  し付けようとする。

 ・何よりもコスト削減を優先し、外注企業の選定に関しては技術力よりも
  低価格であることを重要視する。

 ・外注は甘い顔を見せると怠けるので、とにかく無理なスケジュールを強
  要することが管理の秘訣だと考えている。

 ・外注企業にまる投げし、すべてのリスクを外注企業に負担させようとす
  る。例えば、見積もりが不可能なフェーズにおいても一括請負契約を強
  要する。

 ・引き合いに出した案件を外注企業が辞退したり条件をつけるなどもって
  の外と考え、辞退するなら今後の取引を縮小することを、ほのめかす。


●プロジェクトを失敗させるためのキーマン

 プロジェクトを失敗させるためには、社内のキーマンが必要です。
 キーマンに与える使命や役割は以下の通りです。

(1)プロフィットセンターのラインマネジャー

 まずは、彼等にほとんど達成不可能な売上目標を与えましょう。そして年
がら年じゅう発破をかけましょう。(元々無理な目標ですから、結果的に達
成できなくても構いません。)
 その上で、各部門の経営資源配分に関するすべての権限を委譲し、案件受
注に関する意思決定を彼等にまる投げしましょう。

 これによって、彼等はどんな案件に対しても貪欲に喰らいつくようになり
ます。
 間違っても、PMOを設置し第三者的なレビューを実施する等、ラインマ
ネジャーの思考停止状態を邪魔するようなマネをしてはいけません。

(2)営業担当者

 営業担当者には、ラインマネジャーと同様に達成不可能な売上目標値を与
えましょう。
 そして受注した売上高の大きさですべてを評価しましょう。営業担当者は
結果がすべてです。営業活動のプロセスを評価してはいけません。

 営業担当者には、案件受注に集中させることが大切です。間違っても受注
後のプロジェクトの顧客対応やプロジェクトマネジャーの支援等をさせては
いけません。
 受注とともに、そのプロジェクトはプロジェクトマネジャーにバトンタッ
チさせ、新たな案件の受注活動にまい進させましょう。
 「後は野となれ山となれ」を、プロジェクトに対する営業担当者のモット
ーとさせましょう。

(3)提案書作成担当および見積り担当者

 彼らの役割は、バラ色の提案書を書くことです。
 顧客から示されたRFPに曖昧な点があって正確な見積りができないと思
ったり、指定されたスケジュールを守ることは無理だと思っても、そんな「
後ろ向き」なことを言わせてはいけません。
 顧客から提示されたコストやスケジュールに合わせた提案書や見積りをす
るのが、彼らの使命なのです。
 確実に「できない」と証明できないことは、すべて「できる」として提案
させましょう。できない可能性が99%でも、「できる」と言わせるようにし
ましょう。

 言うまでもなく、受注した後は、彼等をプロジェクトに関わらせてはいけ
ません。営業担当者と同じく、「後は野となれ山となれ」を彼等のモットー
とさせましょう。


●プロジェクトを失敗させるための人事評価

 根拠がなくても「やります。何とかします。」と積極的に手を上げる人間
に高い評価を与えましょう。
 とにかく「あたって砕けろ」の玉砕精神の持ち主や無謀な楽観主義者を引
き上げることが大切です。

 「できないかもしれない」とか「リスクがある」とか、後ろ向きの発言を
するような奴に対しては、「マイナス思考をするな」とか「水をさすな」と
言って常日頃から不快感を表すことが大切です。

 もし、失敗した場合でも、玉砕精神の持ち主や無謀な楽観主義者を降格さ
せたり減給してはいけません。
 なぜなら、彼等は、今後もプロジェクトを失敗させるのに必要不可欠な人
材だからです。

 ただし、失敗した場合はネチネチとした嫌味を言うことが必要です。これ
は面と向かってではなく、公の場で間接的に言うことがポイントです。
 また客観的・科学的な問題分析などしてはいけません。すべてを誰かのせ
い(システムではなく人のせい)にすることが必要です。

 これによって、責任追及の矛先は自然とプロジェクトマネジャーやプロジ
ェクトチーム(現場)に向かうことになります。
 また、反省するマインドと問題分析のスキルを現場から失わせる効果があ
ります。


●プロジェクトを失敗させるための総仕上げ(PMの選出)

 上記のような施策をとれば、いかに優秀なプロジェクトマネジャーが配置
されてもプロジェクトを成功に導くことは不可能です。安心しましょう。
 従って、プロジェクトマネジャーの人選に特に気を使う必要はありません。

 ただし、警戒しなければならないタイプのプロジェクトマネジャーがいま
す。それは、以下の二つのタイプです。

 ・より高い次元でステークホルダー間の合意を形成するマインドとスキル
  の持ち主

 ・先見性が高く、優れたリスクマネジメントのマインドとスキルの持ち主

 彼らは、破綻しかけたプロジェクトを一つにまとめてしまうかもしれませ
ん。また、失敗のための布石を用心深く取り除いてしまうかもしれません。

 こういう人物は要注意ですので、ご用心あれ。

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▼閑話休題▼

 先日、絵を購入しました。
 購入した絵は、桜桃の水彩画で、描いたのは私の高校の大先般の画家です。

 数年前、この方といっしょに飲む機会がありました。お話しているうちに
この大先輩と、若くして亡くなった私の叔父とが親友だったことがわかりま
した。
 私の叔父は中学校の美術教師で素人画家でした。私は幼い頃、この叔父に
随分と遊んでもらいました

 彼等は高校時代の夏休みに二人きりで絵画旅行に出かけました。アルバイ
トをしながらコツコツと貯めたお金を全てはたいて、故郷である山口県から
黒部渓谷に行ったそうです。昭和20年代の話です。

 私は亡くなった叔父の絵を一枚だけ所有しています。
 絵画旅行の話を聞いた時に、いつか叔父の絵をその大先輩の絵と並べて壁
にかけたいと思っていたのです。

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カラオケとブログと組織改革とプロジェクトマネジメント

 昨日、「あなたの自律支援.COM」の中尾英司さん、「週末起業ブログ!」中野瑛彦さん、「アイコーチ」の幸地司さんらと神田駅近くのカラオケハウスに行きました。

 みんな、歌がうまいのにびっくり!
 我が青春の懐かしい歌のオンパレードで、心にしみました。

#この件に関する中野さんのブログ記事

 ところで、カラオケで歌いまくって楽しんだのはもちろんですが、カラオケ以上に、ブログや組織改革、プロジェクトマネジメントの話題で盛り上がりました。

 私としては、ブログが秘める大きな可能性について、たくさんのヒントを得ることができました。感謝感謝です。
 (特にブログ・コンサルタントである中野さんには大感謝です。)

 昨夜の話題の中にもあったのですが、ブログは「自分戦略」策定のツールとしても活用できることを確信しました。

 思いつくだけでも、以下のような効果が考えられます。

 ・自分の考えや思考を文書化(表出化)することで整理する。
 ・自分の日々の行動や思考をつづることで反省する力を習得する。
 ・他者からフィードバックを受けることで、行動や思考を磨くことができる。
 ・自分自身をPRし、キャリアを進化させる布石となる。 等

 皆さんも、キャリア形成のツールとしてブログを開設してみては如何でしょうか。
 そして、ブログ開設の際には、是非お知らせ下さい。

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EVMは幻想か?

 先日、エンジニアリング業界のベテラン・プロジェクトマネジャー達と会食している時に、EVM(アーンドバリュー・マネジメント)の話になりました。

 彼等によると、米国におけるEVMは、調達案件の進捗管理としては使われておらず、超過予算獲得の根拠として利用されているのが実態とのことでした。
 日本の経済産業省はEVMを導入すると言っているが、そんなことをすると大変なことになるとも言っていました。
(そもそもEVMは、請負契約には馴染まないようです。社内における工数管理に限定するなら有効活用できるとの意見でした。)

 PMBOKによってすっかり有名になったEVMですが、確かに実務で使いこなしている人に会ったことはありません。

 一年半前くらいに、大手メーカや大手SIerのPMOの方々ともEVMについて話題になったことがあります。
 その時点では、彼等も今のところ活用事例はないと言っていました。
 大手SIerの方は、自社はWBSも満足に作成できない状態なのに、EVMが導入できる訳がないとおしゃっていました。

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