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上司に恵まれないSEのために-自分戦略策定マガジン
 [No.034]オープンソースでSE魂を磨く

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■■□  [No.034]オープンソースでSE魂を磨く
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2004/02/14━
▼上司に恵まれないSEのために-自分戦略策定マガジン バックナンバー
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●実装技術の空洞化

 以前、若手のSE達と懇談していた時に、その中の一人が、こんなこと
を言いました。

 「プロジェクトマネジメントや業務知識の重要性はよくわかります。し
 かし、僕はできるならプロジェクトマネジメントや業務知識ではなく実
 装(プログラミング)で食っていきたいんです。」

 コンピュータやプログラミングが好きでこの業界に入ってきたのですか
ら、彼のこの気持ちは、よくわかります。またSEとして、とても健全な
ことだと思います。

 しかし、このような若手の意見に対して、分別ある大人たちの言うこと
は厳しいものがあります。

 曰く、
  ・若いうちはいいけど、実装だけではそのうち食えなくなるぞ。今の
   うちから管理の勉強をしておけ。

  ・中国やインドの技術者と戦っても勝ち目はないぞ。シリンコンバレ
   ーのエンジニア達の状況を見てみろ。

 最近では、若いうちから実装の経験よりもプロジェクトマネジメントの
経験を積ませようとする企業もあるようです。

 このことの良し悪しは、背景にどんな経営戦略があるかを知らない限り、
簡単には判断できません。
 また、本人が実装よりもプロジェクトマネジメントに面白さを感じるな
ら、もちろんOKです。

 しかし、若手SEに実装を経験させないのは、問題があるような気がし
ます。なぜならSEにとって実装技術は基盤であると思うからです。

 また、いくら技術力が高く安価だからといって、実装の大半を中国のオ
フショア開発に頼ってしまうのは危険のような気がします。

 技術の空洞化を招かないためにも、IT企業は実装に強い人材を育成す
る必要があると思います。そうしないと技術をマネジメントできなくなり
ます。

 実装で勝負したいと思っている個々のSEに関して言えば、会社任せに
せず、実装技術を長期的・継続的に蓄積するような自分戦略を策定し行動
する必要があります。

●オープンソースは恵まれざる者の福音

 自分の強みは実装技術にあり、今後の方向性として実装のプロフェッシ
ョナルを選択するなら、何をすれば良いのでしょうか。

 あくまで個人的な意見ですが、オープンソースに積極的に関わっていく
のが一つの道だと思います。

 ご存知じの通り、オープンソースはソースコードが公開されており誰も
が自由に改変することができるソフトウエアのことです。

 代表的なオープンソースには以下のようなものがあります。
 
  ・Linux     :OS
  ・Apache    :wwwサーバ
  ・Samba     :ファイル共有サーバ
  ・MySQL     :RDB
  ・PostgreSQL:オブジェクト指向RDB
  ・Eclipse   :開発ツール用プラットフォーム

 ■参考文献
 「オープンソース・ソフトウエアの現状と今後の課題について」
 
 オープンソースの素晴らしいところは、誰もが技術を習得できる機会に
恵まれるということです。

 例えば、RDBのことを本や文献を集めて勉強しても、それは知識に過
ぎません。その知識をスキルにするためには、やはり「実物」を触ること
が必要です。

 しかし、商品としてのソフトウエアは高価で、中小のソフト会社や、ま
しては個人では入手することが困難です。
 つまり、大企業に勤務するSEと中小企業に勤務するSEでは技術習得
の機会に大きな格差があったと言えます。

 オープンソースは、その状況を変えてしまいました。
 オープンソースは、雑誌やインターネットから無料で入手することがで
きます。
 そして、偉大な先達が開発したソースに触れることができ、利用したり
手を加えることでスキルを獲得できます。
 実際の仕事で、オープン系の実装技術に携わっていないSEであっても、
意志さえあれば技術を蓄積できるのです。

 オープンソースは、恵まれざる者にとっての福音なのです。

●オープンソースに対する貢献

 オープンソースを本当に自分のものにしたいなら、やはり何らかのオー
プンソース・コミュニティに属するのが良いと思います。

 ただし、オープンソースの世界では、待っているだけでは何も起こりま
せん。
 オープンソースの技術を身につけるためには、汗を流して情報を収集し
自らも情報発信し、積極的に動く必要があります。

 逆にいえば、今まで上司から言われた仕事を、黙々とこなしていた仕事
のスタイルを変革する良い機会にもなるのです。
 また、会社以外のコミュニティに属することで、エンジニアとしての自
分自身を立体的に捉えることができるようになります。

 そして、最も重要なのは、オープンソースから恩恵を受けるだけではな
く、自分もオープンソースに貢献することです。
 扱うオープンソースのライセンスを正しく理解し、ボランティアをいと
わないことが大切です。

 このような活動を長期的・継続的に続けることで、SEとしての魂が磨
かれていくに違いないと、私は信じています。

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■「自分戦略」へのヒント

 ・実装に自分の方向性を見出しているSEは、技術を長期的・継続的に
  蓄積するような自分戦略を策定し行動する必要がある。
 ・そのようなSEにとってオープンソースに関わることは効果的な自分
  戦略になりうる。
 ・オープンソースのコミュニティに属し積極的に活動することで、SE
  としての魂が磨かれる。

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▼閑話休題▼

 「PMシンポジウム2004」企画フェーズの仕事が佳境です。
 最近のアフターファイブは、大半をこのボランティア作業に費やしてい
ます。
 でも、楽しくてやりがいのあるプロジェクトです。
 皆さんのお役に立てるプログラムをお届けしたいと思っています。

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