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上司に恵まれないSEのために-自分戦略策定マガジン
 [No.033]緩やかな生き方としてのSE

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■■□  [No.033]緩やかな生き方としてのSE
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2004/01/28━
▼上司に恵まれないSEのために-自分戦略策定マガジン バックナンバー
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●島に唯一人のSE

 日本経済新聞に「働くということ」という連載記事があります。
 先日までは、「猛烈とスローライフ」という2つの価値観がテーマとし
て取り上げられていました。

 2004年1月21日の紙面には。スローライフの事例としてSEの植田さん
が紹介されました。
 植田さんは、南十字星が見える鹿児島の県与論島にいる唯一人のSEで
す。

 東京の大手通信会社に勤務していた植田さんは、知人の誘いで3年前に
与論島に移住しました。今では、島民の大半が顔見知りだそうです。

 普段は、機器修理や診療所のシステム管理で生計を立てており、一日中
働くこともあれば、2時間で終わることもあるそうです。
 収入は東京時代より30%減ったそうですが、記事からは、非常に充実し
た日々を送っているの様子が感じられました。

●シニア向けパソコン教室

 「シニアSOHO普及サロン・三鷹」というNPOがあります。
 企業を退職したシニアのビジネス参加のプラットフォームとして設立さ
れ、地域に密着したシニア向けのパソコン講習会の開催等、退職したシニ
ア達が起業した地域密着型ビジネスの成功事例として、いろいろなところ
で紹介されています。

「シニアSOHO普及サロン・三鷹」のサイト

 この「シニアSOHO普及サロン・三鷹」が経営するシニア向けパソコ
ン教室の中心人物であるMさんは、私の高校の大先輩にあたる人です。

 Mさんは大手電機メーカーでシステム開発を担当されていたエンジニア
でした。数年前の50代の半ばに早期退職をして、「シニアSOHO普及サ
ロン・三鷹」を立ち上げる市民プロジェクトに参画されました。

 Mさんが会社を辞める時に、「自分が選んだ道は、生涯賃金としては大
幅な減になる。しかし、自分としては生きがいと時間を買ったつもりだ。」
と笑顔で話されていたのが、とても印象に残っています。

●「コミュニティ・ビジネス」

 「シニアSOHO普及サロン・三鷹」のようなビジネスを、「コミュニ
ティ・ビジネス」と呼びます。
 「コミュニティ・ビジネス」とは、住民が主体性を持って地域社会の多
様なニーズや問題解決に取り組み、顔の見える関係の中で営まれる事業の
ことです。

 「コミュニティ・ビジネス」の提唱者である細内信孝さんは、その特徴
を以下のようにまとめています。

  「コミュニティ・ビジネス」の特徴
   ■住民主体の地域密着型ビジネス
   ■必ずしも利益追求を第一としない適正規模、適正利益のビジネス
   ■営利を第一とするビジネスとボランティア活動の中間領域的なビ
    ジネス
   ■グルーバルな視野のもとに、行動はローカルの開放型のビジネス

 上記の特徴にあてはめれば、与論島の植田さんの仕事も「コミュニティ
・ビジネス」として捉えることができると思います。

 「コミュニティ・ビジネス」は、「競争」を前提とした一般のビジネス
のとは異なり、「共生」を前提としたビジネスです。

 ボランティア活動の延長線上にあるため、ビジネスとしては必ずしも成
功事例ばかりではないのですが、着実にその数を増やしています。

 ★「コミュニティ・ビジネス」について詳しく知りたい方には、以下の
  書籍がお薦めです。

「コミュニティ・ビジネス」
コミュニティ・ビジネス

●町のSE

 私の実家は地域密着型の食料品店でした。
 私の父は、新鮮な青果物を低価格で地域の人々に提供することに使命感
を持っており、お年寄りや小さな子供のいる家庭には配達サービスを無料
で行なっていました。

 そのような環境で育った影響があるのかもしれませんが、「地域社会に
対する貢献」は、私の人生におけるテーマの一つです。

 その一貫で、私は「コミュニティ・ビジネス」に対する中間支援活動に
参加しています。
 その活動を通じて実感するのは、今後、地域社会に発生するさまざまな
問題の解決ツールとして、ITが活用される機会が増えてくるということ
です。

 そこには、SEが果たす役割がたくさんあるように思います。

 例えば、以下のようなものです。

  ・お年寄りや障害者のためのパソコンやインターネット指導
  ・子供のための情報化教育
  ・零細企業のためのシステム開発やネットワーク構築
  ・地元商店街のホームページ作成やECサイト運営
  ・町内会や子供会を活性化するためのサイト運営 等

 顔の見える関係の中で仕事をしているSEは、与論島の植田さんのよう
に、利用者の喜びの声や感謝に接する機会に恵まれることでしょう。
 これは、とても幸せです。


 多くの場合、SEの仕事は競争社会の中で営まれます。
 しかし、中には「競争」の中で生きることに息苦しさを感じるSEもい
るのではないかと思います。

 そのような人たちには、地域密着型の「町のSE」という選択肢もある
ように思います。

 競争社会の中で生きるより、収入は少ないかもしれません。
 しかし、顔の見える関係の中で、SEとして地域社会に貢献しながら、
緩やかに生きることができるのです。

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■「自分戦略」へのヒント

 ・これからは、SEが地域社会の中で果たす役割が増えてくる。
 ・SEの仕事は競争社会の中だけに存在するわけではない。
 ・地域密着型の「町のSE」として、身近な人々の生活に貢献しながら、
  緩やかに生きる道を選択することもできる。

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▼閑話休題▼

 先日、ビーバースカウトの子供達と「忍者ごっこ」をしました。
 ロープを立ち木の間に張って渡ったり、折り紙で作った手裏剣を投げて
遊びました。

 でも男の子達にとって一番楽しかったのは、新聞紙の刀で行なったチャ
ンバラ(死語?)のようです。
 集会終了後、大人たちが次回の打ち合わせをしている間もずっとチャン
バラは続いていました。

 TVゲームよりも、もっと楽しい遊びのあることを、今の子供達に教え
る必要があるように思いました。

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