上司に恵まれないSEのために-自分戦略策定マガジン
[No.008]方向性を定める
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□■■ 上司に恵まれないSEのために-自分戦略策定マガジン
■■□ [No.008]方向性を定める
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2003/01/24━
▼上司に恵まれないSEのために-自分戦略策定マガジン バックナンバー
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●進むべき方向性について考えましょう
私たちは前回まで、自分戦略策定のプロセスに沿って
・ミッションステートメント
・自分の強みと自分の弱み
・外部環境(時流)が自分に与える機会と脅威
を考えてきました。
今回は、これらの成果物をインプットとして、自分自身が進むべき方向
性について考えてみましょう。
(例によって、お気に入りの場所でリラックスしながら考えてください。)
●SEにも戦略的ドメイン(事業領域)が必要です
企業の経営戦略では、進むべき方向性を戦略的ドメイン(事業領域)で
明確にします。
ドメインは、一般的に以下の3つの切り口で表されます。
・顧客は誰か(市場はどこか)
・対応しているニーズは何か
・どんな技術を活用しているか
これからの時代は、個人レベルでも戦略的ドメインが必要です。
SEに要求される技術が多様化複雑化する中、与えられた仕事をこなし
ていくだけでは時代のうねりに翻弄されてしまいます。
自分にとってのドメインを明確にし、選択と集中を行なうことが大切で
あると思います。
●ドメインを設定する時に重要なことが2つあります
(1)1番目に重要なこと
ドメインを定める際に、最も重要なことは「ミッションステートメント
に適合したドメインを選択する」ということです。
自分のミッションステートメントに合致していないドメインに身を置く
こととほど不幸なことはありません。
(2)2番目に重要なこと
次に重要なことは、「時流に乗ることより、まずは強みを活かすことを
考える」ということです。
マーケッターであれば、まず第一に市場の動向を分析し、時流に乗った
商品を扱うことを考えることが重要です。
しかし、SEはマーケッターではなくエンジニアです。エンジニアの場
合は、マーケッターと違って自分自身の中に蓄積されたスキルやコンピテ
ンシー(行動様式)を中心にして戦略を練ることが大切です。
もちろん前回お話ししたように、SEにとっても時流分析は重要ですが、
それは自分の強みを明確にした上で考慮する方が良いと考えます。
●自分の強みを認識していないSEは不幸です
しかしSEの中には、自分の強みを明確に認識しないまま、流行の要素
技術を追っかけることに夢中になっている人が少なくありません。
中には、プロフェッショナルとしての自覚と厳しさをもって最新技術を
吸収し、それを強みとしているSEもいますが、そういう人は少数です。
IT業界はドッグイヤーといわれます。そのため時流に乗った技術を身
につけないと生き残れないと感じているSEが多いようです。
果たして本当にそうでしょうか。
私は、SEの真の強みは、長い年月をかけて蓄積され醸成されているも
のだと思っています。
最新の技術を学ぶことに無関心ではいけませんが、その前に自分の中に
蓄積された強み(これをコアコンピタンスといいます)を明確に認識し、
そのコアコンピタンスを中心とした戦略を策定することが大切です。
ベテランSEの中には、時流に遅れてしまったと思い込み、自分の中に
蓄積された強みに気が付いていない人達がたくさんいます。
このような人達は、エンジニアとしての自信を失ってしまい、最悪の場
合、組織に寄生する管理職や部下のやる気を失わせる言動を連発する有害
上司となっています。
(上司に恵まれないSEが生み出される原因の一つは、ここにあります。)
私は、例え時流からはずれた強みであっても、それがコアコンピタンス
であれば、それを中心とした戦略を展開することは可能であると考えてい
ます。(残り物には福があるという言葉もあります。)
私はSEの皆さんに、今の自分が持っている可能性を見つけ出して欲し
いと心から思っています。
●方向性を定めるプロセスを解説します
これから進むべき方向性を考える前に、まず現在のドメインを考えて見
ましょう。
上記の3つの切り口を使って、現在の自分のドメインを紙に書き出して
下さい。
現在のドメインを書き出したら、今までの自分戦略策定プロセスで作成
した成果物を取り出して見比べて下さい。
・現在のドメインでミッションステートメントを実現できますか?
・現在のドメインは自分の強みを活かせますか?
・現在のドメインには機会がありますか?
上記の3つを自問自答しながら、今後の方向性を考えます。
方向性を考える際には以下のマトリックスを利用します。
┌───────┬─────┬─────┐
│ │現在の市場│新たな市場│
├───────┼─────┼─────┤
│現在のサービス│ A │ B │
├───────┼─────┼─────┤
│新たなサービス│ C │ D │
└───────┴─────┴─────┘
現在いるのはAの領域です。
ここからどの領域を目指すのかを考えれば良いわけです。
Aの領域が目指すべき方向であれば、現在の職種・職場でより深く自分
の強みを蓄積していくことになります。
Bの領域が目指すべき方向であれば、勤務先に対して部署異動や新規事
業開発の提案をする必要があります。
場合によっては、転職や起業、兼業という選択肢もあるでしょう。
例えば、受託ソフトの開発から製品開発を担当するSEへの転向等はこ
のケースに該当します。
Cの領域が目指すべき方向であれば、職務を水平方向や垂直方向にシフ
トすることになります。
場合によっては、まったくの職種変更という選択肢もあります。
実装フェーズを担当するSEから、同じ市場内でのプロジェクトマネー
ジャやITコンサルタントへの転向等はこのケースに該当します。
Dの領域を目指す戦略は、多くの場合、高いリスクをともないます。
例えば、情報サービス産業で受託ソフトを開発していたSEが、コンサ
ルティングファームに転職してITコンサルタントになるケース等が該当
します。
ここを目指すのであれば、いったんBやCの領域を目指してから進むと
いう2段階方式が良いかもしれません。
目指す方向性が決まったら、その内容をドメインの3つの切り口で紙に
書いて下さい。
・私が標的とする市場(顧客)は○○である
・私が対応しているニーズは○○である
・私が活用している技術は○○である
これで目指すべき方向性が明確になりました。
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■閑話休題
先日、赤坂のスナックで「おでん」を食べました。このお店はおでんと
明石焼きを売り物にしています。
とても美味しいおでんでしたが、我が家のおでんも負けていません。
実は、近所の商店街におでんダネを売っている小さな店があって、ここ
で買ってきたおでんダネが最高に美味いのです。
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