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上司に恵まれないSEのために-自分戦略策定マガジン
 [No.005]Hさんからのメール

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■■□  [No.005]Hさんからのメール
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2002/12/26━
▼上司に恵まれないSEのために-自分戦略策定マガジン バックナンバー
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●Hさんからメールを頂きました

 読者のHさんからメールを頂きました。
 (Hさんは、東京都町田市で独立開業されているSEです。)

 これまでの内容を簡単に振り返りながら、Hさんのメールにレスします。


●戦略は考える順番が大切です

 [No.001]環境変化と「自分戦略」

 この号では、SEを取り巻く環境変化について述べ、これからのSEは
「自分戦略」を持つ必要があることをお話ししました。

【Hさん曰く】

|5年近く前になりますが、「自分戦略」ということを、独立に当たっ
|て非常に考えました。
|私自身、凡庸な経営者や上司に恵まれて(?)いましたが、何よりお
|客様である複数の大手企業の現場の課長さん達にしごかれることで、
|「職」に対する本当の意味でのプロ意識が芽生えました。

 Hさんは独立される際に「自分戦略」を考えたと書かれています。
 SEが転職や独立する際には、この「自分戦略」をちゃんと考えたどう
かで、その後の成功が左右されるように思います。

【Hさん曰く】

|その時に考えたのは、
|・自分にできること
|・自分に望まれていること
|・自分がやりたいこと
|を如何に調和させるか?ということです。

 Hさんがここで述べられていることは、まさしく「自分戦略」の骨格に
あたるものですね。

 ・自分がやりたいこと
 これは、まさしく前回お話しした「真の価値観」にあたるものです。

 ・自分にできること
 これは、次号でお話しする予定の「自分の強みと弱みを明確にする」に
あたります。

 ・自分に望まれていること
 これは、さらにその次でお話しする予定の「自分の身の回りで起きてい
ることを分析し、時流を把握する」にあたります。

【Hさん曰く】

|但し、この3要素が調和・完結しているようでは仕事は面白くありま
|せん。
|常に凸凹がありながら、その調和を目指して努力することで、全体と
|して「なりたい自分」に近づけると思っています。
|そのような考えに基づいて、ビジネス/テクニカル/対象業務の各領
|域を策定しながら仕事をこなしていくよう心がけています。
|零細企業なので、なかなか理想通りとは行きませんが。

 ビジネスには理想と現実があります。Hさんが言われているように、
仕事には「自分がやりたいこと」とは違うが「自分に望まれていること」
なのでやるという場合もあります。
 大切なことは、自分が現在行なっている活動の戦略的な位置づけを明確
にしておくことだと考えます。

 さらに補足すると「自分戦略」を策定する際には、
  1.自分がやりたいこと
  2.自分にできること
  3.自分に望まれていること
 の順番で考えることが大切です。

 この順番を間違えると、本来はやりたくないことを、一生懸命やるはめ
になることがあるので、注意が必要です。


●「第二領域」の重要性が認識されつつあります

 [No.002]「自分戦略」の意義と策定プロセス

 この号では、「自分戦略」を策定することの意義と、策定のプロセスに
ついてお話しをしました。

【Hさん曰く】

|『7つの習慣』は読んでませんが、「第二領域」こそ人間らしい活動
|だと思います。
|地球という1惑星の生物でありながら、過去を振り返り未来を考える
|チカラを持った人間には良い未来を築くことができるはずです。

|よく考え、予め手を打つことで「第一領域」の大部分は、実は他の領
|域になったりします。

 同感です。

 身近な例を上げて説明します。
 世の中には、なぜか苦労ばかり背負っているSEがいます。

 ・いつも残業や休日出勤が多い。
 ・アサインされたプロジェクトは、必ずトラブってしまう。
 ・まじめに一生懸命やっているのに、顧客からのクレームが絶えない。

 これらのSEの多くに共通するのは、普段の行動が「第一領域(緊急で
なおかつ重要な活動の領域)」のみに集中しているということです。

 一方で、すべての事が順調に運んでしまうSEがいます。

 ・残業や休日出勤は、あまりしない。
 ・アサインされるプロジェクトはいつも大成功。
 ・顧客からは絶大な信頼を得ている。

 これらのSEに共通しているのは、以下のような行動様式です。

 ・プロジェクトの計画を策定し、モニタリングしている。
 ・想定されるリスク等に先手を打っている。
 ・普段から顧客や仲間との間に良好な人間関係を築いている。
 ・自己啓発や能力開発に積極的である。

 これらの活動はすべて「第二領域(緊急ではないが重要な活動の領域)」
に属するものです。
 メルマガの中で述べたように、これは「第二領域」の活動によって「第
一領域」の活動が減少した結果と言えます。

 もっとも、いつも苦労ばかり背負うSEに言わせると、忙しくてとても
「第二領域」の活動などやる暇がない、ということになってしまいます。
 これらのSEは、悪循環にハマってしまっています。どこかでこの呪縛
を断ち切る工夫をする必要があります。


【Hさん曰く】

|私は、「Know How」ではなく「Know Why」を心がけています。
|そうすることで、より物事の本質に迫り、仕事を良い方向に進めるこ
|とができると確信しています。

|いつも感心するのは、欧州の考え型が「第二領域」重視に根ざしてい
|ることです。
|米国や急発展の中国が「第一領域」中心のように思えて危惧していま
|す。
|戦後日本もそうだったのではないでしょうか?
|でも最近、日本でも「第二領域」重視の考え方が増えている気がしま
|す。

 確かにその通りですね。

 例えば、情報サービス産業においては、SPI(ソフトウエアプロセス
改善やPM(プロジェクトマネジメント)の導入に注力しています。
 SPIやPMで述べられていることの大半は、「第ニ領域(緊急ではな
いが重要な活動の領域)」の活動です。


●Hさんの「真の思い」

 [No.003]「真の価値観」と「真の思い」

 この号では、「真の価値観」を発見することの意義についてお話ししま
した。

【Hさん曰く】

|私の場合「真の思い」は、
| お客様が活動を通して集めた情報を、整理・蓄積することで次なる
|STEPにつなげる有益なしかけ(IT)を提供し、お客様にHAPPYになって
|頂く。ことです。
|当然、手法やインフラは技術の進歩と共に変化するでしょうが、上記
|の思いは一生持ちつづけると思います。(と思って独立しました。)

 私たちは自分の中心に変わらない何かを持つことではじめて自分を環境
に合わせて変化させることができるようになります。
 これからSEを取り巻く環境は激変することが予想されます。SEにと
って、Hさんのような「真の価値観」や「真の思い」を持つことはとても
大切なことです。

【Hさん曰く】

|真の目的を明確に意識しているお客様は、なかなか少ないですよね。
|前回の返事と似た表現になりますが、「真の目的=What」だとすると、
|SCMとかCRMとか「How」を要求される方が多いのが現状です。
|逆に言えば、如何にお客様の「What?」を引き出せるかがシステム化の
|成功のカギを握ると感じています。

 まったく同感です。
 残念ながら自分自身の「真の価値観」を意識しているお客さんは少ない
ですね。
 IT導入という機会を通じて、SEがお客さんの「真の価値観」発見を
お手伝することができたら、本当に素敵なことですね。


●Hさん式「真の価値観」の見つけ方

 [No.004]「真の価値観」の見つけ方

 この号では、「真の価値観」を発見する方法についてお話ししました。

【Hさん曰く】

|そう言えば、独立前後は通勤のロマンスカーの中で、いろいろ考えた
|事をタバコの箱にメモってました。
|今思えば、誰にも邪魔されない30分間で、タバコを吸いながら飲み物
|(帰路はアルコール)を飲んで、「真の価値観」を見つけるにはもっ
|てこいの環境だった訳ですね!

 Hさんの「真の価値観」の見つけ方は、理想的ですね。
 私にもたいへん参考になりました。

【Hさん曰く】

|ところでなんだか、SEに限らないテーマになってきましたね。
|読者はやはり、SEが多いのでしょうか?

 ここまでは、どうしても一般的な話になってしまいました。
 これからは、徐々にSEに関するテーマに戻していきます。

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▼閑話休題▼

 私は、家内の仕事の関係で、土曜日に主夫を担当しています。「週末起
業」ならぬ「週末主夫業」ですね。
 最初は、苦手だった料理もだんだんと楽しくなりつつあります。
 また、子供達と接する時間も増えて、いろいろな面で視野が広がったよ
うに思います。
 ところで、私の仲間にプロの主夫がいます。メルマガを発行されており、
アマチュア主夫の私には、とても参考になります。

「お父さん頑張る 痛快!主夫業」
 ・発行者サイト:
  http://www.aa.alpha-net.ne.jp/aminbo/
 ・まぐまぐ:
  http://www.mag2.com/m/0000085871.htm
 ・melma!
  http://www.melma.com/mag/50/m00057750/

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